電通の過労死問題 違法残業以外のもう1つの本質的原因

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電通社員の高橋まつりさんの過労死問題を受けて、
電通では午後10時の消灯を行っている(らしい)。
 
午後10時に電源切れば、問題は解決するのかって、そんなわけはない。
午後10時に消灯するのはまったくもって、短絡的な現象=うわべへの対応。
この問題の本質にまったく手が付けられていないです。
 
第一、クリエイティブじゃない。
 
もちろん全ての社員が午後10に帰れるわけではないでしょう。
ただ、会社の姿勢として長時間労働をなくしていう一つの取り組みには違いありません。
 
ただ、高橋まつりさんの問題は、違法残業だけが最悪の結果の引き金だったのか?
程度の差こそあれ、同じような環境にいる(広告系シンクタンク)の私としては、
どうもそれだけじゃない。と激しく、強く感じます。
 
長時間労働、違法残業は勤怠管理表としてエビデンス(根拠)が残るので、
原因としては一番捉えやすいものです。
事実彼女の仕事、勤務状況は半端ないものでした。
 
でも、最悪の結末になったのは、それだけじゃないはずです。
 
仕事って、実際ものすごく忙しくて、
とにかく量をこなさなきゃならない時、時期は、ある。
 
電通という世界的な広告会社での仕事。
憧れで入った、好きで飛び込んだ仕事。
少々の激務でも、耐えられる。
耐えられるし、事実、耐える時期も、必要。
 
(そもそもワーク&ライフバランスは、生涯の中の長尺で考えるべきで
 1日の時間でワークライフ&バランスなんて、若い時は言わんでよろしい。
 ガンガンやる時期なのだ、本当は。)
 
確かに大変なプレッシャーと時間の戦いで大変な業務だと思います。
本当、大変な業務だと思いますが、
長時間労働だけが、トリガーでは、なかったのではないか。
 
この懸念は消えません。
 
特に若い時は、やること、こなすことに必死になる時期が、ある。
あるし、それはある意味で、その後の成長にも必要な段階。
 
当然本人は、大変です。
大変だからこそ、周りのサポートが必要になる。
 
この周りにいる人たちのサポート、ここに問題の本質はあるような気がします。
もっと彼女をサポーツするべきだった。
 
”周りにいる人たちのサポート”。
ずいぶん回りくどくオブラートに包むような表現です。
 
ストレートに言うと、パワハラです。
 
ひょっとすると、
勤務時間以外に、激しいパワハラがあったのかもしれません。
これは表には現れていないので全くの憶測でしかありません。
しかし、トリガーになったのは本当はパワハラではないか。
 
ここは残業時間のように定量化もできない。
定性的、具体的な数字、客観的な根拠ではなく、
感覚、主観的な見方しかできないので、なかなか立証の支えにはなりにくい。
 
立証の支えになりにくいし、
パワハラの存在を、誰も表には出したくない。
 
出せば、その罪は、直属の上長やその周辺にかかってくるでしょう。
 
長時間労働の数字的な根拠だけが一人歩きして、
表には出ていないパワハラ。
いくらかパワハラに該当する言葉があったという報道は聞きましたが、それはあまり論点化されていない。
 
私はここにこそ電通の高橋さんの事件の本質がある。
ここだと、思います。
 
組織や社会の中で、常に犠牲になるのは優しくて、
自分をあまり前に出せない、優しい人です。
 
自分の主張や、声が小さい人は、往々にして食い物=ストレスのはけ口にされやすい傾向が、あります。
私もそのような優しい人を、実際多く見てきたし、そんな仲間(同期であったり後輩であったり)を支えてきました。
 
ことの本質には、きっと激しいパワハラがあったと想像できます。
想像でしか、ありませんが、多くの悲しい事故の場合の原因はそこにあるような気がします。
 
だから、氷山の一角のように水面に表れている違法残業だけではなくて、
もう少し根っこにある、
深い問題を引っ張り出して徹底追及しない限り、
再発は防ぎきれないと感じています。
 
「組織なんて、面倒くさければ、いつでも抜けられる。」
とにかく、自分を、守ろう。
 
私も、プレッシャーだらけの営業から、
自ら企画書を出して、部署移動の辞令をもぎ取った経験があるので、とてもよくわかります。
 
今の環境が苦しければ、変わればいいし、
そんな組織なんて、こっちから引導を突きつければいいい。
それぐらいのスタンスで、常に組織には対峙するほうが、良い。
(組織、自分とも、お互いにね)
そのためのバックボーンになるのが、自分ビジネスなわけです。
 
そんな感じで、取り組んでいっていただけたらと思うし、
これからも引き続きそんな方々をサポートしていきたいと思います。
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