
今日(9月25日)最終回を迎えるフジテレビの不倫ドラマ
「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」
女性の日常を起点にしたドラマに
女性の視聴者を引き付けることの難しさについて、
プロデューサーの三竿玲子さんが
24日の日経MJの特集面で語られていました。
その中にファンが増えるブログの書き方に通じる鉄則を見つけたのでご紹介します。
こんにちは。蒼井です。
「昼顔」、直近の視聴率は16.7%を超えているようで、
最終回の今夜はツイッター、
明日は主婦コミュニティを含め、
話題として盛り上がるのかもしれませんね。
もともと女性視点の恋愛ドラマは、
非常にストーリーの設計が難しいらしく、
日常とのかい離があまりにもあり過ぎると、
視聴者はすぐに離れていくそうです。
「こんなの現実にあり得ない」
「私の感覚とは違う」
→面白くないドラマという評価でThe End。
だから、現実とは少し離れた世界、
あるいは、一般の人がなかなか知ることのない未知の世界の方が、
TV局としては物語をつくりやすいそうです。
女医や刑事、キャビンアテンダントなどが
主人公になるドラマが多いのはそのためです。
そんな中であえて女性の得意な土俵である恋愛をテーマに据えたこと。
恋愛こそ、誰一人としてまったく同じ感覚、見方、オケージョンはあり得ません。
自分事とは程遠いと感じると、すぐに見なくなります。
秒殺。
そんな恋愛ドラマに女性の視聴者を惹き付けるために求められるのは、
限りなきリアリティ。
「あした、あなたにも起こりうる物語」であることの演出が求められるわけです。
不倫はあってはならないもの。
だけど、日常の感覚や旦那さんへの不満、
女の業(ごう)の部分に
『この女心は分かる』と思わせる要素を忍ばせる(三竿玲子プロデューサー)
それが女性の視聴者を惹き付けるコツのようです。
女の業(ごう)の部分に『この女心は分かる』と思わせる要素、
すなわち“自分事化要素”をいくつも忍ばせているわけです。
読者を増やすためのブログも、まったく同じです。
このブログは
「自分事としてわかる」
「自分にもはてはまることだ」
「この人は分かってくれている」と思わせる要素
=“自分事化要素”を
いくつも埋め込むことがポイントです。
そうすれば、継続して読んでいただける読者は、必ず増えます。
そのために具体的にやるべきことは、2つです。
1.想定する読者を絞り込む(読んでもらいたい読者に憑依するくらいに)
2.絞り込んだ読者の“求めている価値を満たす情報、コンテンツ”を用意する。
この2つを徹底的に繰り返していくことが、読者を増やしていくブログのコツです。
自分の趣味を書けばいいという説もありますが、
求めていないものを書きつづっても、
独りよがりの随筆でしかありません。
想定する読者を絞り込むことの重要性についてはこちらもご参考にしてください。
ターゲットを絞り込むということの重要性 〜ペルソナモデルを描こう!〜
マーケティング=ターゲットの絞り込みといっても過言ではないくらい、重要なことをお伝えしています。
2.の「絞り込んだ読者の“求めている価値を満たす情報、コンテンツ”を用意する」には少しコツがありますね。
≪求めている価値を解釈して、その価値を満たす情報を用意する。≫
単に求めているものを用意するだけではなくて、
求めている価値を解釈して、その価値を満たす情報を用意するのです。
本当は副業なんてやりたいのではありません。
生活や暮らしの安心感を得るための手段を知りたいわけです。
その手段としての情報提供、という発想が必要なのです。
他に例えると、
「〇〇のイタリアンが食べたい」と言われて、
そのイタリアンのお店につれていくよりも
彼女がまったく知らない、
よりおいしいイタリアンのお店
(あるいはイタリアンというリクエストのジャンルを超えたおいしい料理)に
連れて行ってあげるほうが、
男の作法としてはセクシーです。
繰り返しますね。
≪求めている価値を解釈して、その価値を満たす情報を用意する。≫
そんな工夫ができると
あなたのブログはとても魅力的でセクシーになります。
「昼顔」の脚本家の井上さんが書く紗和や利佳子のセリフは、
既にネットで名言集として話題になっていますね。
私の好きなのはこのセリフ。
「男の人はいつもずるい・・・・・・
ドアを叩(たた)くくせに自分では開けようとしません。
女が鍵を開けて、ここだよとやさしく声をかけてあげなければ、
何事もなかったふりをして通りすぎてしまうのです」
(身に覚えのある方はいませんか)
9月に入り平均視聴率も15%を超えたそうです。
「子どもが寝た後、奥さんが1人で見ている」というケースが想定されるとのこと。
その理由は「女性同士の話のネタになりやすいから」。
放送の翌日になると「昼顔を語る会」を開く女性たちもいるそうです。
「そもそも背徳行為だからこそ、批判も含めて何でも言えるドラマになっている。心の底では『これは私の物語』という人もいるかもしれないけれど、女性ってそれは友達にも絶対言わないですし・・・・・」(三竿玲子プロデューサー)
恐るべし女性の業(ごう)。
しかしこんな現象がリアルで起きているのは、
このドラマが“極めて、自分事化”に成功した紛れもない証ですね。
そんな“自分事化”していただく視点で、
ブログをつくっていきましょう。
以上、「昼顔」から学ぶライティング講座でした。
最後まで読んでいただいたあなたは、いかしたセンスをお持ちです。
ありがとうございます。